”いっけんらくちゃく”

銃声と共に猟犬は獲物の下へ走り出した猟友会も後を追った ポインターは北京原人の側で座った 高鼾の婦警の周りをくるくる回るのは紀州犬であった ポインターを見た猟師は仲間に訊ねた おめえ何の麻酔弾を撃ったんだ? ヒグマ用だよ 馬鹿たれショック死してるべさ どうすんだ? どうすんだってどうにもなんねえべさ 剥製にしちまうか 猟師の楽屋話を知らぬ存ぜんの石塚警視は倒れ込んだ二人を確認すると制服組を呼んで週刊文冬の遠藤記者にタヌキ蕎麦食べるか?と聞いた トップ屋は大学ノートに鉛筆を走らせながら食べます!と答えたのであった

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