”二匹目のどぜう”

”二匹目のどぜう”

by mie, 2021年3月26日

ホシの所持品はこれだけです 柏森刑事は身ぐるみ剥がされ北京原人そのものになった どこから見てもプールで溺死した土左衛門よろしく演じられた これで警察の威信は守られるだろう!高楊枝をシーハーする石塚警視は満腹感も重なって安堵するのであった 指令基地となっていたビーチテーブルの上には土左衛門の所持品が笊の中に置かれていた 財布に鍵に麻酔弾の注射針の先にはくちゃくちゃに丸まった紙幣が刺さっていた 財布の中身は空っぽであった 視線を感じる横には蕎麦屋の主人が立っていた なんだまだ居たのか? 出前のお代を頂戴したいのですが? おおう左様であったな これで今日のことは忘れるようにとびちゃびちゃの紙幣を渡した 蕎麦屋の主人は紙幣を開げると驚いた五千札だった その当時の大卒の初任給と同じ額であったからであった この笊はなんだ?石塚警視は制服組に尋ねるとホシの腹巻に入っておりました!最敬礼する部下であった

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