”トローリング”

銀座の高級クラブ”ドンブラコ”のママさんは両国橋での一件も記憶に新しすぎて啜り泣きながら牡丹鍋をつつくナマハゲレスラーこと本物のハンマーヘッドシャークマンを哀れに思い 平然としてハンマーヘッドシャークマンになりすましているキツネ目の男の面の皮を剥いでやろうかと思うのであったが あの二人の愛の巣を突き止めなあかんでっしゃろとニヤリとする鮫のような紳士に鮑がヒクヒクするのを止められない並木桃子であった

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