”東京湾”

ワタシ ドントヘルプミー 武者震いをしながらも減らず口をたたくカラカウアワタナベに いのちあってのものだべだっぺと舵木弦三は毛布を放った 荒海から逃げるようにレインボー丸は隅田川の佃島へと碇泊した 佃島は水上生活の船が多く50フィートのレインボー丸でも接岸できた 船体に森永丸と白ペンキで書かれたポンポン船よろしくな船へレインボー丸の船長は声をかけると船内から誰やねん?と応答があった てぬぐいを鉢巻に白いダボシャツにラクダの腹巻でくわえタバコの疲れ切ったようすの男が顔を出すと こりゃめずらしい!と驚いてみせるのであった

22/05/07 06:33:06
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