”レインボー”

人魚のパイ隠しを乳首につけた虹子の脚は水に浸かっているような感覚になった 足元を…

”アクエリアス”

冷べたい海の中は 灼熱の陽射しで溶けかけた舵木弦三の気分を覚醒した 釣竿のリール…

”引潮”

金色カジキは水中から飛び出した 鋭く尖った吻が レインボー丸の船長の左頬の肉を抉…

”大穴”

いそがば廻れ 釣り糸はゆっくり巻き上がっていた ザブーン 白浪だつ水面にカジキの…

”騙し合い”

釣り糸は500メートルは出たところでリールが止んだ ひっぱりの手応えがあるかない…

”カジキ”

釣り針のヤリイカは海の底へと食い込まれた リールはガラガラと数珠を追いながら 釣…

”それいけ”

レインボー丸は 600馬力のデーゼルエンジンの2サイクルのアクセルを全開にした …

”太陽がいっぱい”

3日目も凪であった 洋上の太陽は容赦なく輝きを増して操舵室の外側にはくっきりと影…

”レインボー丸”

舵木弦三はハワイで生まれた 父親の舵木三郎はサンパン船のカツオ漁師で日本からハワ…

”ドッキング”

虹子は洋服を脱ぐと 人魚のパイ隠しを乳首にあてた 鏡に映る虹子の裸体はビキニの日…

”ボウフラ”

連れのムッチリした女の尻を見送り 鮫のような紳士も 船宿を出て行った 虹子は小さ…

”藪蚊”

レインボー丸の船長はん あんさんに ほの字でっしゃろ 窓越しに大きな声で話し掛け…