”深川芸者”

二人はしんねこで仕舞屋へ入って行った ガラス戸の脇に短冊に草書で三味線教室と書かれていた 芸は身を助けるとはこのことでんがなと感心する鮫のような紳士にお店もやってるみたいだわとムッチリした脚をかがめてビール瓶のケースを見て言った プーパープーパーとラッパの音が近づいてきた豆腐屋にここは何屋か聞くと歯並びのガタガタな顔をにやつかせながらお好み焼き屋さんですよと返してくれた

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