”アバロン”

そもそも清と牡丹はお客と女郎の出会いであった それでもなにか通じ合うものがあると思ったが所詮は廓物語であった いらっしゃいませ!と天真爛漫の笑顔で売り声をかけてきた牡丹の顔は青ざめた 鮑をひとつくれと注文したのは清であった 腹巻へ手を突っ込む様子をみて牡丹はたじろいた どうしたんだっぺ?ハイハイ御足は20円ですと出店の男が対処すると 清は米国100ドル紙幣の束を渡すのだった

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