”アカプルコチェア”
階下から階段をニョロニョロと足探りで上がってくる大蛸の足は白鳥の湖ペアの丸テーブルの前でピクリと止まった 息を押し殺してガタガタ震えるプリマドンナの衣装のフリルのスカートを大蛸の足がゆっくりと絡みつき別の足は西洋人風の白タイツ野郎の股間の小玉スイカを握るとぐるぐると巻きついて白鳥の湖ペアは絞り取られるレモンのごとく締め付けられた 逃げるっぺ!レインボー丸の船長は丸テーブルの塩を大蛸の足にすり込むとヌルヌルした液体が湧きたつそれに尻を乗せレインボー丸御一行様は階下へと滑り落ちて逃げるのだった