”ボーイ”

清はチャーシューの調理を任されるようになったがラーメンスープを炊く時に豚肩ロースを入れた生肉の茹で上がりを時間通りに取り出すだけである 支那町で見かけるチャーシューは焼豚というもので豚肩ロースを紅麹と香辛料などの薬味汁に漬けた生肉を燻製機の中に吊るして焼く手間のかかるものであったが断然に味の違いはあった 清は東海林運輸からエンジンオイルのドラム缶をもらって来て自作の燻製機を作って試作の焼豚を柳連隊長と上海に味見してもらうと皆美味しいと感動した 薬味汁は上海のお手製であったのは承知のとおりである ここで問題なのは何故ゆえにラーメンのチャーシューが茹で肉なのかは時間と手間の短縮であるのは言わずと知れたラーメンという安い値段で食品を提供するものであったからであった

22/08/18 06:31:02
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