”たくあん”

もうすっかり陸は見えなかった 早朝の引潮に乗って出航したレインボー丸に小さな秋の太陽が眩しかった 腹が減った 竜宮荘でこさえてくれた笹川に包んだおにぎりを頬張りながら舵木弦三は水筒の麦茶をグビリと飲んだ

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