”荒野の屋台”

屋台はピカピカに磨かれた甲板が眩く引き出しの釻まで時代はついていたが黒光りしていて清潔という言葉が形になったような店であった 二つの大きな寸胴が狼煙の基であった 丼ぶりが積まれた引き出しの横の柱には短冊にラーメン20円と楷書で書かれていて皆一様に七夕飾りよろしくを音読するのであった

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