”サーファー”

ジュー!おまちどうさまスタミナ焼きです モクモクと立ち込める煙でホール係のオカマ野郎も姿は見えずに スタミナ焼きは木の台座の鉄板がジュージューと音を立ててやって来た 清の目の前のスタミナ焼きは煙幕でしばらくは正体を見せなかったが湯気のにおひで頬っぺたが落ちそうになった ビールおかわり!と先生が霧にむせぶスルメさんに注文した 小瓶のビール瓶を先生は持つと せっかくの晩餐に騒がしくて申し訳ないと清へビールをすすめた あいや?これはこれは?では有り難くご相伴にあずからせてもらいますと清が言うが先に入り口のカウベルがカランコロンと鳴ると戦国武将のような荒くれ男が風呂敷包みを抱えて入って来るとキョロキョロとする男に こっちこっち!と先生は小瓶のビール瓶を上げて声をかけて呼ぶのであった

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