”押さえ屋さん”

看板に偽りなし そのとおり 出張で山形駅の近所 知らない土地の居酒屋 草書の暖簾 ガラガラ格子戸を開けるとカウンター客がずらりと振り向いた なんだすらねえつらだべさ 無言の山形弁が木霊した カウンターの中の割烹着の美人女将がニッコリ微笑んだ いらっしゃいと奥の小上がりへ どっから来たの? むっちりとした着物の尻が雪で冷え込んだ心身を温めてくれるようで 東京からですとすっかり不器用ですからになっていた 料理はおいしかった お土産に紅花の漬物をくれた

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